新居拓也のブログ。2016年夏、カナダのユーコン川を下ってきました。前職は地方紙記者。元川の学校スタッフ。


by n11t

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先ずはカヌーの予約

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出典:Kanoe People ホームページ 


カヌーは4月下旬、野田さんと旧知の「カヌーピープル」でレンタルを予約した。この店はホワイトホースの中心部の川のほとりに店を構えていて便利だ。

ホームページには、レンタルカヌーでユーコン川を下るいくつかのパターンが紹介されていた。例えばこんな感じ。


レンタル料

・ホワイトホースからカーマックス、320キロ、8日間で225カナダドル

・ホワイトホースからドーソンシティ、736キロ、16日間で375カナダドル


サイトには日本語のページもあって日本語での予約も可能のようだったが、これから英語圏を旅することを踏まえて英語で問い合わせてみた。


✉︎4月24日 僕からKPへ

「7月半ばから8月上旬まで16日間のカヌー旅を計画しています。正確な日程はまだ決まっていません。あなたの会社でカヌーをレンタルしたいのですが、予約の状況はいかがですか。予約は急いだ方が良いでしょうか。」


✉︎4月26日 ガスという男性から僕へ

「7月中旬にカヌーをレンタルすることができます。7、8月は繁忙期なので、日程が決まりしだい早めに予約することをお勧めします。」


後から知ったことだが、ガスさんはKPを退職したおじさんで自宅で予約やメールのやりとりを担当しているらしい。


メールには、川旅に必要な道具とレンタルできる道具のリストが添付されてきた。僕が持って行った道具はほぼこのリスト通りになった。レンタルできる道具のリストには、バーナーなどのキャンプ用品からナタ、防水バッグなどが並んでいた。


僕は16日間の日程で、カナディアンカヌーをレンタル。カナディアンは経験がないが、いかにも船らしい見た目に憧れていた。船長の気分が味わえそうじゃないですか。

すぐに日程を決めてメールを送り、4月下旬に予約が確定した。


どんな保険がきくのか?


万が一事故して死んだとしても、家族に遺産くらいは残したい。とはいえ、ユーコンの川旅に適応される保険ってどんなものか、見当がつかなかった。


モンベルの友人やっぴーが過去に保険を担当していたので、問い合わせてみた。彼はすぐに返信をくれ、「これではどうだろう」とモンベルの系列会社ベルカディアが代理店の富士火災の海外旅行保険を紹介してくれた。


気になったのは、契約にあたって質問される「旅行中に危険な職業・職務に従事されますか?または危険な運動を行う予定はありますか?」という項目だ。


「危険な運動」とは別項で、「山岳登はん(ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を使用するもの)、リュージュ、ボブスレー、スカイダイビング、ハンググライダー搭乗、超軽量動力機(モーターハンググライダー、マイクロライト機、ウルトラライト機等)搭乗、ジャイロプレーン搭乗、航空機操縦、自動車等の乗用具による競技・競争・興行・試運転、その他これらに類する危険な運動をいいます。」と説明されている。


「その他これらに類する危険な運動」に、ユーコンの川下りは含まれるのだろうか。

クマにがぶがぶかじられながら「本当に保険は適用されるのだろうか」などと考えるのは嫌だと思った。


書かれてた電話番号に問い合わせてみると、モンベルの本社につながった。担当の方に旅の概要を伝えると、「確認してみます」とのこと。数時間後に返答があり、「その時期のユーコン川でしたら、危険な運動には当たりません」と回答してくれた。(※実際に契約される方は各自確認を。)


保障内容は傷害死亡3000万円、傷害後遺3000万円、治療救援費用3000万円などだった。23日間保険料14890円で、後日契約した。



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by n11t | 2016-10-31 07:00 | ユーコン川
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出展:小学館ホームページ


「ユーコン川へ行こう」

と思いったはいいが、そこはどんなところなのか、僕はいまいち掴みきれずにいた。

確かに野田知佑さんの著作では川の様子が詳細に説明されている。

ただ僕はその文章から抱くイメージと現実が符合しているのか自信がなかった。


クマはどんな生き物か。

キャンプ地はどんな場所なのか。

ユーコンまでのアクセスは。

川の水量や流れの強さはどれくらいか。


まずはその雰囲気を知り、自分の力量とユーコンの現実を結びつけたいと思った。今、日本で簡単に見られるユーコンの貴重な映像資料は「水曜どうでしょう ユーコン川160キロ〜地獄の6日間〜」だけだ。(そしてこれはこの上なく面白くわかりやすい)


話は直接聞くに越したことはないと思い、3月中旬、僕は野田さん宅を訪れた。いつも通り犬のアレックスとハナがダッシュで出迎えてくれた。

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出典:ユーコン準州観光局公式サイト


まずは、何よりも心配なクマについて。野田さんとみどりさん曰く、最も一般的なルートであるホワイトホースからドーソンに至る区間ではクロクマが多い。上流部ほどその傾向が強いという。


グリズリー(みどりさんの言い方では「グリ」)は大型でクロクマより凶暴であり、気をつけなければならない。日本のクマで言えば、クロクマはツキノワグマの仲間、グリズリーはヒグマだ。

では、どのような対策をすればいいのか。


野田さんは、基本的な対策を守っていれば大丈夫という。

基本的なクマ対策とは、

・テントの中に食料を入れない

・食料はテントから離れた場所に置く

などといったことだ。


しかし、野田さんは今まで多くの旅で銃を携行していたではないか。そのことについて聞いてみた。

「テロ以降、外国人は銃を手に入れられなくなった。でもクマは臆病だから心配する必要はない」

続けて野田さんは「クロクマは犬より臆病」と言い、みどりさんは「前に一緒に行ってた人がトイレ中に出会ったらしいけど、スコップで顔を叩いたら逃げたみたい」と語った。最後に野田さんは「大丈夫だ」といい、僕は随分と気が楽になった。


その他にわかった主要な事柄は次の通り。


・ユーコン準州の州都ホワイトホースからゴールドラッシュの街ドーソンまで下る約2週間のコースが最も人気。

・そこには多くのパドラーがいる。毎晩国際交流のようなことができてとても楽しい。

・7月半ばからの1か月がハイシーズン。その頃には蚊も少なくなる。

・焼酎を持っていくといい。”Japanese Gin”と言って外国人に振る舞えば喜ばれる。

・ホワイトホースにはカヌーピープルという野田さんと親しいカヌーレンタルがある。ドーソンではカヌーを回収してくれる。

・詳細な川地図はカヌーピープルで売っている。

・ホワイトホースには大型のホームセンターやアウトドアショップなどがあり何でも手に入る。


訪問した際、野田さんは2014年にユーコン川を筏で下った際の旅行記の出版に向けて準備を進めていた。その本は1か月半後の5月、「ユーコン川を筏で下る」(小学館)と言うタイトルで発売された。


本では川旅の行程が詳細に記録されていた。キャンプ地や町の情報も豊富でユーコンの歴史などの逸話も多く、これまでに20数回ユーコンを旅している野田さんにしか書けない内容だと思った。その後、僕は何度も読み返し、準備だけでなくツーリング中にもガイドブックとして利用した。


唯一「ええ!」と思ったのはクマのこと。野田さんはあれほど「大丈夫だ」といっていたのに

「極北の川を行くときにクマ対策として銃を持っていくことに無関心な人がいる」(P66)

「佐藤(秀明さん)が言った。『僕の娘だったら絶対に一人ではユーコンにはやらないよ』」(P117)など脅し文句がオンパレードだった。

野田さん、聞いてないです!



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by n11t | 2016-10-30 06:31 | ユーコン川
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ダウンタウンのハーバーから

ニュージーランドに来て10日が経った。
この国の高校を卒業して以来で12年ぶり。オークランドの街は思ったほどは変わっていなくて、拍子抜けした。

ぱっと見で変わったといえば、日本料理屋や中東系の人が増えたことだろうか。
すぐにでも潰れそうだったフードコートも、そこで韓国人がやっていた日本定食屋もまだあった。

ただ物価上昇はかなり進んだようで、そこの焼肉定食が12ドルから17ドルになっていた。
ホステルのドミトリールームの値段もかつては1泊20ドル弱がたくさんあった気がするけど、今じゃその価格は見当たらない。
記憶違いだったらすみません。

オークランドでやること

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ニュージーランドのコーヒー"フラットホワイト"

オークランドでやろうとしていることは次の通り
・車の購入
・銀行口座の開設
・IRDナンバー(納税者番号)の取得

これだけなのですぐにできそうなものだけれど、いい値段で見つかった車の引渡しが11月上旬に決まった。
本当は少しでも早くこの街を出たいのだけれど、停滞しなければならなくなった。

なので大体はカフェにいて調べ物などをしている。
ちなみにニュージーランド、WiFiが日本並みに普及していないので、ネットができるカフェを探すのも一苦労。
見つかればフラットホワイトを注文し、調べ物などをしながら1日が終わっていく。

オークランドの憂鬱

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オークランドで一番大きな通りクイーンストリート

僕にとって高校時代のオークランドは何もかもがうまくいかない街だった。
英語ができない、友達もできない、何のために留学したのかわからない。
どうしようもなく、ため息をつきながら映画を見に行って、とぼとぼ歩いていたのが今いるクイーンストリート。

12年経って自分も変わって、街の印象も変わるかもしれないと思ってオークランドに来たが、そうでもなかった。
都会でやれることは少ない。
この街に住む人やホステルでパーティーしている旅行者ともなんだか波長が合わない。

昨日ホステルに泊まっていたドイツ人の女の子がつぶやいていた。
「明日、やることがない」
2人でピザを食べに行ったけど、ひどい日本語訛りとドイツ語訛りで会話は半分しか通じなかった。

昔うまくいかなかったのも街のせいなんじゃないか?

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by n11t | 2016-10-22 07:59 | ワーキングホリデー

ボロクソワーゲンのボロ

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愛車のフォルクスワーゲン・ポロを手放した。
エンジンはまだまだ元気で内装もきれいなのだが、これから1年ほどニュージーランドに行くので、高い保険料を払ってはいられなくなった。
3年前に6万キロ、80万円で購入して今10万キロなので、元はとったかなと思う。

もともと乗り込まれた中古だったのだが、僕はこの車にアウトドア道具を満載し、荒れ道を行き、河原へ乗り入れた。
長野や新潟までなんどもスキーに行ったし、カヤックも5艇くらいまでなら平気で積んだ。
荷物をたくさん載せたかったので、ルーフラックを装着して屋根に山盛り荷物を積んだ。


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ルーフラック装着

そもそもこの車は
「私はアウトドア用の車でも、ファミリー用でも、ドライブ用でもありません。ただの車です」
という雰囲気がよくて選んだ。
トランクの底が深かったり、ハンドルの下にも小物置きがあったりと、日本車にない気遣いも多くて使いやすかった。
ハイオク車だが、レギュラーガソリンでも普通に走った。

ポロはそのうちボロボロになり、友人には「ボロクソワーゲンのボロ」と呼ばれるようになった。
かつてアメリカの若者が自由を表すために小さな中古のワーゲンに乗ったという。
だからボロいは精神なのだ。
多くの友人が愛情を込めてボロと呼び、僕はそれを嬉しく思っていた。
あれ、みんな愛情こめて呼んでたよね?

幸運にも、乗りたいと言う人が現れたので、無償で譲り渡すことができた。
今までありがとう、ボロ。
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by n11t | 2016-10-04 16:39 | 川遊び