新居拓也のブログ。2016年夏、カナダのユーコン川を下ってきました。前職は地方紙記者。元川の学校スタッフ。


by n11t

カテゴリ:川遊び( 2 )

ボロクソワーゲンのボロ

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愛車のフォルクスワーゲン・ポロを手放した。
エンジンはまだまだ元気で内装もきれいなのだが、これから1年ほどニュージーランドに行くので、高い保険料を払ってはいられなくなった。
3年前に6万キロ、80万円で購入して今10万キロなので、元はとったかなと思う。

もともと乗り込まれた中古だったのだが、僕はこの車にアウトドア道具を満載し、荒れ道を行き、河原へ乗り入れた。
長野や新潟までなんどもスキーに行ったし、カヤックも5艇くらいまでなら平気で積んだ。
荷物をたくさん載せたかったので、ルーフラックを装着して屋根に山盛り荷物を積んだ。


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ルーフラック装着

そもそもこの車は
「私はアウトドア用の車でも、ファミリー用でも、ドライブ用でもありません。ただの車です」
という雰囲気がよくて選んだ。
トランクの底が深かったり、ハンドルの下にも小物置きがあったりと、日本車にない気遣いも多くて使いやすかった。
ハイオク車だが、レギュラーガソリンでも普通に走った。

ポロはそのうちボロボロになり、友人には「ボロクソワーゲンのボロ」と呼ばれるようになった。
かつてアメリカの若者が自由を表すために小さな中古のワーゲンに乗ったという。
だからボロいは精神なのだ。
多くの友人が愛情を込めてボロと呼び、僕はそれを嬉しく思っていた。
あれ、みんな愛情こめて呼んでたよね?

幸運にも、乗りたいと言う人が現れたので、無償で譲り渡すことができた。
今までありがとう、ボロ。
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by n11t | 2016-10-04 16:39 | 川遊び

亀尾島川と長良川DAY

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長良川水系の亀尾島川は奥深い森の中にある。
川へ通じる峠を越えると、周囲は家や田畑が消えて森と道路だけになった。

谷に近づくと、道路の大きな曲がり角に
「ご迷惑をおかけします ダムをつくっています」
と書いた看板があった。

ダム建設中の川にそのような看板があるのは当然だが、何だか数十年前の世界に迷い込んだような感覚で、かすかにめまいがした。
大型公共事業が次々と進められた時代が終わり、ダムという仕組み自体に大きな疑問が投げかけれるようになった今、新規のダム建設の現場に出会うことは稀だ。
ダムは内ヶ谷ダムという。

川沿いを下流方向へ少し進んだところでゲートがあり、一般車両は入れなくなった。
ダンプカーがしきりに出入りしていた。

亀尾島川に向かったのは、四国吉野川「川の学校」のスタッフや卒業生、その保護者ら約10人。
毎年9月、保護者の一人、名古屋在住のなおさんが幹事となって吉野川メンバーを集め、岐阜県で開かれる「長良川DAY」に参加している。
長良川DAYは「開け!河口堰」を掲げる川遊びイベント。
僕も今年で4回目の参加だった。
そこに前日入りしたメンバーで「ダムに沈む川を見てこよう」と亀尾島川へ向かったのだ。

僕たちはゲートより先に進むのを諦め、すこし上流にあった淵で潜ることにした。
標高は確認しなかったが、ダムによって沈む場所ではないかと思う。

シュノーケルをつけて泳ぎだすと、10センチ少しのアマゴがあちこちで泳いでいるのがわかった。
陸上から淵を見ても、流れの渦の中でアマゴが漂っているのが見える。
近くで人が泳いでいるというのに、数メートル離れた場所ではライズしている。

岩の谷間を見ると、20センチのアメゴが身を潜めていた。
アユと違ってアメゴは動きがあまり速くない。
異変を感じても逃げるより、岩陰に身をひそめてやり過ごそうとするようだ。
手を伸ばすと、僕の体に体当たりして逃げていった。
  
後日、内ヶ谷ダムについて調べていると、カヤック用品の通販でお世話になっている岐阜のアウトドアショップ・スピリットさんのホームページに記事を見つけた。こちらのページ
 
スピリットさんは「賛否両論あるのはもちろんの事として、長良川流域の住民や釣りや川遊びに長良川を訪れる方のうち、このダム工事が始まった事自体を知る人がどれぐらいいるのでしょうか?」と書いている。
確かにインターネット上でも内ヶ谷ダムの情報は少ないし、建設現場は林業関係者や釣り人、そして工事関係者くらいしか訪れないような場所なのだ。
看板に書いていた「ご迷惑をおかけします」とは誰に言っているのだろうか。
アマゴに対して?



長良川水系で遊んだ3日間に撮影した動画はYoutubeにアップした。
亀尾島川の映像は前半。
カメラが超広角のGOPROなのでズームが出来なかったが、最初の水中映像で下の方にアメゴが何匹も泳いでいるのが写っている。
とても小さいのですが、分かりますでしょうか。

動画の後半で講演しているのが川の学校6期スタッフのけんぼうだ。
彼は現在本職の川漁師となり、アユ漁で生計を立てている。
川によって味が変わり、時期によって値段が変わるアユの面白さや、漁で使う網についてのマニアックな説明をとてもわかりやすくしてくれた。
どんな質問にもよどみなく答える彼の口調からは、アユ漁への本気さや、あと
「やっぱこの人、本当に魚が好きなんだな」
っていうのが伝わってきました。

彼は和船を2艇所有していて、長良川で川遊びのツアーも行っています。
自然、生き物、川文化の最高の案内人だと僕は思っているので、興味がある方は是非参加してみてください!結の舟

 
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by n11t | 2016-09-07 13:47 | 川遊び